#004|お茶の種類 - 後編 -

#004|お茶の種類 - 後編 -

煎茶、玉露、抹茶。同じ茶樹から生まれながら、なぜこれほど異なる顔を見せるのだろうか。一服の向こうに広がる日本茶の多彩な世界は、千年を超える文化の層が重なり合った、美しい時の結晶である。

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MIOKAが見つめる、葉と人を繋ぐ時間

私たちMIOKAが大切にするのは、単なる「お茶」を超えた体験である。一つひとつの茶葉に宿る物語を丁寧に紡ぎ、淹れる人と飲む人、そして遠い昔からこの瞬間まで茶を愛し続けてきた無数の人々を繋ぐ時間を創造したい。

同じ茶樹から生まれながら、これほど多彩な表情を見せる日本茶の世界は、まさに日本文化の奥深さを象徴している。覆い下で育てられる玉露の繊細さ、太陽の下で力強く育つ煎茶の爽やかさ、焙じることで生まれるほうじ茶の温もり。それぞれが異なる時間軸で、異なる想いを抱く人々に寄り添ってきた。

一杯から始まる探究の旅

初めて日本茶に触れる方も、長年親しんできた方も、まずは基本の淹れ方から始めてみてほしい。茶葉の量は約8g(ティースプーン4杯程度)、お湯の量は約150cc、温度は約80度、蒸らし時間は約45秒。この基本を覚えたら、温度や時間を変えることで同じ茶葉から異なる表情を引き出すことができる。

低温で味を濃くしたければ抽出時間を長くし、高温で美味しく淹れるなら時間を短くするなど、自分好みの一杯を探求する楽しみが待っている。

「廻し注ぎ」で各茶碗に均等に注ぎ分け、最後の一滴まで出し切ることで、二煎目もおいしく淹れることができる。一煎目では旨味を、二煎目では爽やかさを楽しむという、日本茶ならではの時間の流れを味わってほしい。

静寂のなかで響く、茶の声

湯呑みを両手で包み、立ち上る湯気に顔を近づける。そこに香る一服の向こうに、どのような物語を感じるだろうか。

煎茶の清々しさは朝の陽光のように、玉露の深い旨味は静謐な夕暮れのように、抹茶の豊かな泡は雲間に差し込む光のように、ほうじ茶の香ばしさは囲炉裏のぬくもりのように。それぞれの茶が持つ時間と記憶を、ひと口ひと口、大切に味わいたい。

茶葉という小さな宇宙に込められた、人と自然、過去と現在、そして未来への想い。その全てが溶け合った一杯は、きっと新しい扉を開いてくれるはずだ。